食のニュース msnのニュースから 大人気のスペイン発祥のアヒージョのお話し
私も好きなアヒージョのニュースが載ってましたので、下に紹介。
レシピの数も既にすごい数になってるようです。
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取材の合間の雑談中、ある男性から「最近、家でアヒージョを作るのにハマっているんですよ」という話題が出ました。「私も好きでよく作りますよ」と返すと、ワインアドバイザーの資格も持つその男性は「家にある材料で簡単に作れるし、ビールにもワインにも合うので、結構病みつきです」と、うれしそうに話してくれました。
レストランや居酒屋などの外食はもちろん、家庭で作る機会も増えてきた「アヒージョ」。今回はこのアヒージョの人気の理由について考えてみたいと思います。
アヒージョとは、スペイン料理における前菜として提供される伝統的な小皿料理「タパス」のひとつです。基本の材料はオリーブオイルとニンニク、唐辛子とメインの具材のみ。好みでハーブなどを加えて、おつまみらしく濃い目の味付けに仕上げます。
調理法も非常に簡単で、ニンニクと唐辛子、ハーブ類、具材を直火にかけられる小さめの鍋に入れて、たっぷりのオリーブオイルでじっくりと煮るだけ。鍋ごとテーブルに運び、爪楊枝などで具材を取って食べます。
具材の定番はエビやマッシュルームですが、シーフードや鶏肉、きのこなど基本的にどんなものを使って大丈夫。筆者は砂肝とレバー、マッシュルームを具材に、パプリカをたっぷりと効かせて作るのが大好きです。
アヒージョの最大の魅力は、出汁の効いたオイルにあります。煮込んだ具材はもちろん、具材の出汁が溶け込んだオリーブオイルをパンにつけて食べるのが定番で、お酒との相性も抜群。残ったオイルはパスタなど、料理に使うのもおすすめです。
ワイン居酒屋の定番メニューであるアヒージョですが、調理法も簡単で時間もそれほどかからないため、家庭でも作る人が増えました。料理レシピの投稿サイト「クックパッド」でも、アヒージョのレシピは1400件を越えています。
スーパーの食品売り場に行ってみると、ハウス食品、エスビー食品、日清製粉、ダイショーといった調味料メーカーのさまざまな「アヒージョの素」が販売されています。連載の前回記事「カルディが好きな人は何を買っているのか」(10月12日配信)で取り上げた輸入食材店のカルディでも、オリジナルの「アヒージョシーズニング」を販売するほか、ウェブサイトのレシピコーナーで「魚介いろいろアヒージョ」の作り方などを紹介しています。
また日清食品は“世界の名物料理メニュー” をテーマにしたカップヌードルとして、「カップヌードル アヒージョ ビッグ」を発売。カルビーからは限定品として「堅あげポテト 匠味 極旨海老のアヒージョ味」が登場するなど、アヒージョの人気は加工食品にも及んでいます。
本連載で取り上げることの多いコストコでも、エビ、タコ、ホタテ、マッシュルームなどが入った具沢山の「シーフードアヒージョ」(1280円)をデリカテッセンで販売しています。
こちらはコストコの商品らしく、630gの大ボリュームのため、大き目の鍋で作って取り分けたり、後日アレンジして別のメニューに使ったりというユーザーも多いようです。コストコを愛用している千葉県在住の主婦は、「一昨年ごろ見掛けるようになった。人気のない商品はすぐになくなるので、買い求めるユーザーが多いのだと思う」と話しています。
さて、アヒージョが家庭でも食べられるようになったのには、どんな理由があるのでしょうか。
まず、背景として節約志向からの家飲みの増加があります。アサヒビールホールディングスのお客様生活文化研究所のアンケート調査(調査期間:2015年7月1日~7月7日、対象:全国の20歳以上の男女1332人)によると、消費税増税になった昨年に比べるとポイントは下がったものの、依然として全体の7割以上が、週2回以上の頻度で家飲みをしていると回答。特に男性では8割以上となっています。
家飲みの月間の予算相場は5000円以内という家庭が多く、1回で3000円程度はかかる外飲みに比べてだいぶリーズナブルです。家飲みでよく飲むお酒では1位にビール、2位に発泡酒・新ジャンル、3位缶チューハイ・サワー、4位ワイン、5位に焼酎という結果に。特に女性の中ではワインの比率が高くなっています。
アヒージョがはやる理由の第1に、「食の洋食化」が挙げられます。朝のパン食の増加はもちろん、肉や乳製品も欠かせない存在で、外食はもちろん、家での献立も洋風のメニューが増えました。昔は珍しかったオリーブオイルも、現在ではどこのスーパーでも置いていますし、一般的な家庭でも常備されています。
洋風のメニューが増えれば、飲むお酒も変わります。メニューが魚中心から肉中心になったように、日本酒・焼酎から、ビール類やワインへ移行するのも当然の流れでしょう。
オリーブオイルと冷凍エビなど、手持ちの食材でぱぱっと作れるアヒージョは、「もう一品ほしい!」といった時にも簡単に作れ、ビールやワインにも合う、主婦にとってお役立ちの人気メニューなのです。
第2として「スーパーのお酒売り場の品揃えが充実した」ことが挙げられます。お酒売り場の売れ筋は発泡酒や新ジャンルを含めたビール類ですが、競合との価格競争も厳しく薄利多売のカテゴリー。それと比較してワインは、たとえワンコインの安価なものでも100~200円の缶ビール類に比べれば価格も利益率も高い。このことから、最近のスーパーの新店ではワイン強化の売り場が増えています。
アヒージョはスーパーのワインコーナーのおつまみレシピでも、紹介されることが多いメニューです。先のページで紹介したアヒージョの素は、調味料コーナーに加え、野菜売り場のきのこの横にもよく置かれています。ワイン強化の店舗では、アヒージョの素とともにワインも陳列し、同時購買を訴求しています。
また、「家飲みを刺激するテレビ番組」が増えているのも、理由のひとつではないでしょうか。特にテレビ東京の「孤独のグルメSeason3」では、アヒージョ風の「マッシュルームガーリック」というメニューが登場したことで、アヒージョの男性認知度は飛躍的に高まりました。番組を見た人の中には「五郎さん(主人公)がやっているように、あのオイルにパンを付けて食べたい!」という人も多かったはずです。
「孤独のグルメ」のほかにも、BS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」やNHKの「世界入りにくい居酒屋」など、思わず一杯飲みたくなる番組は会社勤めのビジネスパーソンでも比較的自宅で観やすい時間帯に放映されています。テレビを観ながら1日の疲れを癒やしたい……。簡単に作れる居酒屋メニューのアヒージョは、こういった番組を観る際の晩酌のお供にも最適といえるのではないでしょうか。
最後に、前述したアンケート調査による「外飲みにはない家飲みならではの魅力」について、最も多かった回答は「夫婦や家族と一緒が楽しい(家族だんらん)」(39.0%)でした。外飲みに比べて気楽に楽しめ、しかもリーズナブルな家飲み。皆さんも手軽に作れるアヒージョをつまみに、素敵な晩酌タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
レシピの数も既にすごい数になってるようです。
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取材の合間の雑談中、ある男性から「最近、家でアヒージョを作るのにハマっているんですよ」という話題が出ました。「私も好きでよく作りますよ」と返すと、ワインアドバイザーの資格も持つその男性は「家にある材料で簡単に作れるし、ビールにもワインにも合うので、結構病みつきです」と、うれしそうに話してくれました。
レストランや居酒屋などの外食はもちろん、家庭で作る機会も増えてきた「アヒージョ」。今回はこのアヒージョの人気の理由について考えてみたいと思います。
アヒージョとは、スペイン料理における前菜として提供される伝統的な小皿料理「タパス」のひとつです。基本の材料はオリーブオイルとニンニク、唐辛子とメインの具材のみ。好みでハーブなどを加えて、おつまみらしく濃い目の味付けに仕上げます。
調理法も非常に簡単で、ニンニクと唐辛子、ハーブ類、具材を直火にかけられる小さめの鍋に入れて、たっぷりのオリーブオイルでじっくりと煮るだけ。鍋ごとテーブルに運び、爪楊枝などで具材を取って食べます。
具材の定番はエビやマッシュルームですが、シーフードや鶏肉、きのこなど基本的にどんなものを使って大丈夫。筆者は砂肝とレバー、マッシュルームを具材に、パプリカをたっぷりと効かせて作るのが大好きです。
アヒージョの最大の魅力は、出汁の効いたオイルにあります。煮込んだ具材はもちろん、具材の出汁が溶け込んだオリーブオイルをパンにつけて食べるのが定番で、お酒との相性も抜群。残ったオイルはパスタなど、料理に使うのもおすすめです。
ワイン居酒屋の定番メニューであるアヒージョですが、調理法も簡単で時間もそれほどかからないため、家庭でも作る人が増えました。料理レシピの投稿サイト「クックパッド」でも、アヒージョのレシピは1400件を越えています。
スーパーの食品売り場に行ってみると、ハウス食品、エスビー食品、日清製粉、ダイショーといった調味料メーカーのさまざまな「アヒージョの素」が販売されています。連載の前回記事「カルディが好きな人は何を買っているのか」(10月12日配信)で取り上げた輸入食材店のカルディでも、オリジナルの「アヒージョシーズニング」を販売するほか、ウェブサイトのレシピコーナーで「魚介いろいろアヒージョ」の作り方などを紹介しています。
また日清食品は“世界の名物料理メニュー” をテーマにしたカップヌードルとして、「カップヌードル アヒージョ ビッグ」を発売。カルビーからは限定品として「堅あげポテト 匠味 極旨海老のアヒージョ味」が登場するなど、アヒージョの人気は加工食品にも及んでいます。
本連載で取り上げることの多いコストコでも、エビ、タコ、ホタテ、マッシュルームなどが入った具沢山の「シーフードアヒージョ」(1280円)をデリカテッセンで販売しています。
こちらはコストコの商品らしく、630gの大ボリュームのため、大き目の鍋で作って取り分けたり、後日アレンジして別のメニューに使ったりというユーザーも多いようです。コストコを愛用している千葉県在住の主婦は、「一昨年ごろ見掛けるようになった。人気のない商品はすぐになくなるので、買い求めるユーザーが多いのだと思う」と話しています。
さて、アヒージョが家庭でも食べられるようになったのには、どんな理由があるのでしょうか。
まず、背景として節約志向からの家飲みの増加があります。アサヒビールホールディングスのお客様生活文化研究所のアンケート調査(調査期間:2015年7月1日~7月7日、対象:全国の20歳以上の男女1332人)によると、消費税増税になった昨年に比べるとポイントは下がったものの、依然として全体の7割以上が、週2回以上の頻度で家飲みをしていると回答。特に男性では8割以上となっています。
家飲みの月間の予算相場は5000円以内という家庭が多く、1回で3000円程度はかかる外飲みに比べてだいぶリーズナブルです。家飲みでよく飲むお酒では1位にビール、2位に発泡酒・新ジャンル、3位缶チューハイ・サワー、4位ワイン、5位に焼酎という結果に。特に女性の中ではワインの比率が高くなっています。
アヒージョがはやる理由の第1に、「食の洋食化」が挙げられます。朝のパン食の増加はもちろん、肉や乳製品も欠かせない存在で、外食はもちろん、家での献立も洋風のメニューが増えました。昔は珍しかったオリーブオイルも、現在ではどこのスーパーでも置いていますし、一般的な家庭でも常備されています。
洋風のメニューが増えれば、飲むお酒も変わります。メニューが魚中心から肉中心になったように、日本酒・焼酎から、ビール類やワインへ移行するのも当然の流れでしょう。
オリーブオイルと冷凍エビなど、手持ちの食材でぱぱっと作れるアヒージョは、「もう一品ほしい!」といった時にも簡単に作れ、ビールやワインにも合う、主婦にとってお役立ちの人気メニューなのです。
第2として「スーパーのお酒売り場の品揃えが充実した」ことが挙げられます。お酒売り場の売れ筋は発泡酒や新ジャンルを含めたビール類ですが、競合との価格競争も厳しく薄利多売のカテゴリー。それと比較してワインは、たとえワンコインの安価なものでも100~200円の缶ビール類に比べれば価格も利益率も高い。このことから、最近のスーパーの新店ではワイン強化の売り場が増えています。
アヒージョはスーパーのワインコーナーのおつまみレシピでも、紹介されることが多いメニューです。先のページで紹介したアヒージョの素は、調味料コーナーに加え、野菜売り場のきのこの横にもよく置かれています。ワイン強化の店舗では、アヒージョの素とともにワインも陳列し、同時購買を訴求しています。
また、「家飲みを刺激するテレビ番組」が増えているのも、理由のひとつではないでしょうか。特にテレビ東京の「孤独のグルメSeason3」では、アヒージョ風の「マッシュルームガーリック」というメニューが登場したことで、アヒージョの男性認知度は飛躍的に高まりました。番組を見た人の中には「五郎さん(主人公)がやっているように、あのオイルにパンを付けて食べたい!」という人も多かったはずです。
「孤独のグルメ」のほかにも、BS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」やNHKの「世界入りにくい居酒屋」など、思わず一杯飲みたくなる番組は会社勤めのビジネスパーソンでも比較的自宅で観やすい時間帯に放映されています。テレビを観ながら1日の疲れを癒やしたい……。簡単に作れる居酒屋メニューのアヒージョは、こういった番組を観る際の晩酌のお供にも最適といえるのではないでしょうか。
最後に、前述したアンケート調査による「外飲みにはない家飲みならではの魅力」について、最も多かった回答は「夫婦や家族と一緒が楽しい(家族だんらん)」(39.0%)でした。外飲みに比べて気楽に楽しめ、しかもリーズナブルな家飲み。皆さんも手軽に作れるアヒージョをつまみに、素敵な晩酌タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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