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スペイン統一地方選挙

スペインで統一地方選挙の投票が行われ、緊縮策などへの反発からラホイ首相率いる与党・国民党が議席を減らす一方で、急進左派政党が躍進し、年内に総選挙を控えるラホイ政権にとって大きな打撃となりました。

スペインでは、24日、17の州のうち13州と、8100余りの市で、議会議員選挙が行われました。
日本時間の25日午前8時の時点で、開票率は90%を超え、ラホイ首相率いる中道右派の国民党が9つの州で第1党になることが確実になりました。
ただ、国民党はいずれの州でも、前回4年前と比べて議席を大幅に減らし、州のトップや市長を選出するのに必要な過半数に届きませんでした。
一方、ユーロ危機のあと政府が進めてきた緊縮策への批判を繰り返した急進左派政党の「ポデモス」が各地で議席を伸ばし、首都マドリードでもポデモスが支持する左派グループが、国民党に1議席差まで迫る形で、第2党になりました。
スペインの経済成長はプラスに転じたものの失業率は依然として20%を超えており、こうした経済への不満や政権側の相次ぐ汚職への批判が左派政党の躍進の背景にあると見られます。
今回の選挙は、ことし11月にも行われる上下両院の議会選挙を占うものとして注目され、結果は、ラホイ政権にとって大きな打撃となり、今後の政権運営にも影響を与えそうです。

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