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カタルーニャの独立は 果たしてどうなることやら

スペイン東部カタルーニャ自治州で9日、独立を問う非公式の住民投票が実施され、独立賛成が約80%を占めた。反対派の大半は投票しなかったとみられる。マス州知事は公式の住民投票実施に向け中央政府と交渉する意向を表明するとともに、2016年の州議会選を前倒しし、中央政府に圧力をかける考えも示唆した。

 有権者は通常の18歳より低い16歳以上の約540万人。州政府によると、投票者数は推定225万人。開票率約97%で独立賛成は約180万票、反対は約33万票だった。マス知事は会見で、中央政府の提訴で憲法裁判所が投票実施の凍結命令を出した経緯などを念頭に、「困難な状況の中、完全な成功だ」と述べた。だが、有権者の半数以上が投票せず、賛成票は12年の州議会選で独立賛成派4党が獲得した計210万票に及ばなかった。

 マス知事は選挙結果が「カタルーニャ州民の中央政府への意思表示となった」と強調。州議会選の前倒し実施で再び民意を問うことも、「一つの手段だ」と語った。ただ、州議会の独立賛成派諸政党の間で意見が割れており、「議会内の調整が必要だ」とも述べた。

 投票所での毎日新聞の取材では、複数の有権者が「今回は法的拘束力のない投票で、結果が実際の独立に直結しないから、独立に賛成した」との趣旨の回答をし、自治権拡大が最終目標の有権者も多いとみられる。

 カタルーニャ自治州は独自の言語、文化を持ち、08年以来の経済危機の中、国税が国から受ける恩恵を上回るとの不満が高まった。スペイン憲法は国家を不可分と規定、州単位での住民投票は認めていない。

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