fc2ブログ

スペイン語関連書籍 案内

スペイン語圏の関連書籍10冊をご紹介いたします。ご関心の向きは
書店、または図書館でどうぞ。

==============

■犬の力(上下巻)
著者:ドン・ウィンズロウ
訳者:東江一紀
発行:角川文庫
定価:各1050円

南米と北米を覆う麻薬戦争。DEA(連邦麻薬取締局)エージェント
やマフィア、司祭などが入り乱れ、「本当にあってもおかしくない
話」がフィクションとして読める。

■まぼろしの王都
著者:エミーリ・ロサーレス
訳者:木村裕美
発行:河出書房新社
定価:2100円

18世紀後半、スペインの近代化を推進したカルロス3世は、エブロ
川のほとりに“地中海のサンクトペテルブルク”ともいえる都を建
設しようと計画した。実現することのなかったこの王都をめぐり、
スペイン、イタリア、ロシアを舞台に物語が進行する。まぼろしの
王都に隠された歴史の秘密とは…   カタルーニャ語で発表さ
れ、2004年サンジョルディ賞を受賞した作品。

■マチュピチュ 天空の聖殿 (中公新書)
著者: 高野潤
発行: 中央公論新社
定価:1050円

日本人が「一度は行ってみたい世界遺産ランキング」で常に人気
トップのマチュピチュ。1975年以来30回もこのインカの聖都を訪れ
た写真家、高野潤が、インカ初代皇帝の誕生神話にはじまって、ど
んな人がどのように、何のためにこの天空の都で生活していたの
か、古文書に基づいてインカの全貌を提示する。カラーの写真が美
しい。

■フラメンコのすべて
著者:有本紀明
発行:講談社
定価:2600円+税

舞踊家やギタリストがそれぞれにバイレやギターについて解説した
本はあるが、本書はひとりの愛好家が自身の経験を交えながらフラ
メンコの歴史から歴代の踊り手やギタリストにいたるまで、解説を
試みた書。特に、多くの踊り手を紹介しながらバイレの歴史を記述
しているのは貴重。巻末付録も充実している。

■ドン・キホーテの世界をゆく
写真:篠田有史 文:工藤律子
発行:論創社
定価:2100円

ドン・キホーテの舞台を実際に歩きながら、作者セルバンテスの
メッセージを解き明かそうと試みたカラー・フォトエッセイ。美し
い写真に誘われて読み進めば、ドン・キホーテを生んだスペインの
豊かさに触れることができ、原作を読みとおした気分になれる。
NHK「ラジオスペイン語講座」の連載記事をベースに、追加取材し
てできた一冊。

■リアル・キューバ音楽
著者: ペドロ・バージェ、大金とおる
訳:吉野ゆき子
発行: ヤマハミュージックメディア
定価:2100円

在日キューバ人ミュージシャンにインタビューをして書かれた、自
叙伝風のキューバとキューバ音楽紹介本。革命時に3歳だったペド
ロ・バージェ氏が、軍楽隊での経験から兄弟バンドで成功して来日
するまで、淡々とその音楽人生を語る。各ページ下に記された注も
わかりやすく、最後にまとめられた楽器紹介やCD紹介も嬉しい。

■ピカソ「ピカソ講義」(ちくま学芸文庫)
著者:岡本太郎、宗左近
発行:筑摩書房
定価:945円

画家の岡本太郎が、詩人・評論家の宗左近を相手にピカソについて
講義するといて体裁をとった本。ふたりの対談は1980年10月に行わ
れ、両人とも故人。しかし天才ピカソを語る言葉はそれぞれの芸術
観と文学観に根づいていて面白い。特にピカソを語りつつ己を語る
岡本太郎に圧倒される。

■世界名探偵倶楽部 (ハヤカワ文庫)
著者:パブロ・デ・サンティス  訳者:宮崎真紀
発行:早川書房
定価:840円+税

1889年パリ万博を舞台に、「12人の名探偵倶楽部」の面々が連続殺
人事件の捜査に推理を競う。著者はブエノスアイレス生まれの若手
作家。物語のすべてが探偵見習の「ぼく」の目から語られ、ミステ
リー入門者もワクワクと引き込まれる。日本人の探偵も登場する。
スペイン語圏の文学普及を目的とするプラネタ・カサメリカ賞の第
一回受賞作品。

■オペラ「ドン・カルロ」のスペイン史
著者:西川和子
発行:彩流社
定価:2100円

オペラ「ドン・カルロ」の登場人物を描きつつ16世紀スペインの歴
史をひもとこうという本。これまでにもベラスケスやゴヤの肖像画
からスペイン史を楽しく描いてきた著者だけに、今回も手慣れた説
明だ。息子ドン・カルロの許嫁を妻にしてしまったフェリペ2世、
この王様に想いをよせたらしい謎の貴族女性。さぁスペイン裏話の
はじまりはじまり…

■DVDマガジンNHK世界遺産100 中米の先住民文化 マヤ文明の謎
に迫る!
発行:小学館
定価:1490円

ユネスコの世界遺産をテーマとした5分の短編ドキュメンタリーを
集め、隔週刊で発行されているDVDマガジン。「中米の先住民文
化」ではチチェンイツァやティカル国立公園、ウシュマル、パレン
ケなどに焦点を当てている。既刊にマチュピチュ、ガラパゴス諸
島、また今後も「コロンブスと大航海時代」などスペイン語圏関連
のものが多数ある。

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)