スペイン語圏の関連書籍
スペイン語圏の関連書籍を10冊ご紹介いたします。関心のある方々
はどうぞ。
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●丸腰国家 軍隊を放棄したコスタリカ60年の平和戦略
(扶桑社新書)
著者:足立力也
発行:扶桑社
定価:798円
紛争の絶えない中米でコスタリカが軍隊を放棄して60年が経過し
た。発展途上国でありながら就学率や医者一人当たりの人口など社
会指標は先進国なみという。どうしてこの小国が軍隊を放棄したの
か、その後の歩みは? この国に暮らし、この国を研究対象にして
きた著者が等身大で伝えるコスタリカの人と社会。
●インディアス史 全7冊(岩波文庫)
著者:ラス・カサス
訳者:長南 実 編者:石原保徳
発行:岩波書店
定価:各巻により840~1155円
『インディアスの破壊についての簡潔な報告』の作者でもある著者
(1484~1566)が、その後半生をささげて記した同時代史が本書。
コロンブスの『航海日誌』から読みおこし、キリスト教徒にイン
ディオを「分配」していった征服者の愚、インディオが被った悲
惨、インディオ救済運動とその挫折のプロセスも明らかにする。
●絵本世界の食事[15] ペルーのごはん
文:銀城康子 絵:加藤タカ
発行:(社)農村漁村文化協会
定価:1890円
「世界のごはんを覗いてみよう」という趣旨でつくられた絵本のペ
ルー編。朝・昼・晩とペルー人家族がどんな食事をしているのか、
1週間分の献立がイラストで紹介され興味深い。また気候風土に根
ざした料理からペルーの地形が、移民が伝えた日本や中国、イタリ
ア料理からペルーの歴史がわかる。「食は文化」という言葉が実感
できる一冊。
●古代マヤの暦 予言・天文学・占星術
(アルケミスト双書)
著者:ジェフ・ストレイ
訳者:駒田 曜
発行:創元社
定価:1260円
世界の暦の中で最も複雑といわれるマヤ暦。太陽や月だけでなく、
金星の動きも組み込んだ体系を発展させ、農業や戦争、占星術の予
言にも使われた。点と棒、象形文字を組み合わせた暦を「にわか研
究家」が読み解くのは難しいが、細密画のようなイラストと虹色に
光る表紙のホログラムが美しい。
●添乗員ヒミツの参考書 魅惑のスペイン
(新潮文庫)
著者:紅山雪夫
発行:新潮社
定価:580円
添乗員もこれで勉強している?といわれる超詳細なものしりガイ
ド。現場を歩き回った人でないと書けない情報が、歴史の知識に裏
打ちされて次々に取り出される。これまで何度もスペインへ行った
あなたでも、目からウロコの発見があるだろう。『スペインの古都
と街道』を改題してこのほど文庫本になった。
●タレガの生涯
著者:エミリオ・プジョール
訳者:濱田滋郎
発行: 現代ギター社
定価:2625円
『アルハンブラの思い出』や『アラビア風奇想曲』など美しい曲を
作り、「近代ギター音楽の父」ともいわれるフランシスコ・タレ
ガ。その高弟であり、世界屈指のギター史研究家でもあった著者
が、自らの体験や記憶も織り交ぜて綴った伝記がこれ。スペイン文
化研究の第一人者である訳者の訳文もほのぼのと愛に満ちている。
●むこう岸には
著者:マルタ・カラスコ
訳者:宇野和美
発行:ほるぷ出版
定価:1365円
チリにも、肌の色の違いによる偏見がある。ごく自然にその壁を越
えられるのはこども同士かもしれない。チリの有名イラストレー
ターが、人の営みはどこでもだれでも同じと教えてくれる。希望の
もてる絵本。
●通話
著者: ロベルト・ボラーニョ
訳者:松本健二
発行: 白水社
定価:2310円
著者はチリ生まれの詩人、現代ラテンアメリカ文学の担い手とも言
われたが2003年に50歳でこの世を去った。レトロな趣の装丁に収め
られた14の短編からは、この世代特有の閉塞感をもって哀しい人々
の話が次々に繰り出される。舞台はチリ、メキシコ、米国、スペイ
ンなど。モノローグも、二人語りも、思わずその世界に引きずりこ
まれる作品群だ。
●アルファンウィ
著者:R・S・フェルロシオ
訳者:渡辺マキ
発行:未知谷
定価:2310円
ブリキの風見鶏が屋根から降りてきて、トカゲを捕まえてつついて
壁に五角形に広げてぶら下げた… という話から始まる本書は、ス
ペイン語圏でもっとも権威あるセルバンテス賞を2004年に受賞した
著者の処女作。アルファンウィと名づけられた少年の幻想的な冒険
物語だ。絵本画家スズキコージのモノクロ画が、かえって鮮やかな
色彩のイメージを呼びおこす。
●ルシアナ・Bの緩慢なる死(扶桑社ミステリー)
著者:ギジェルモ・マルティネス
訳者:和泉圭亮
発行:扶桑社
定価:970円
美しく有能だったタイピスト、ルシアナから10年ぶりに電話を受け
た「私」は、ルシアナの近親者が次々に死んでゆくのは彼女の元雇
い主である大作家のせいだと打ち明けられる。果たしてこれらの不
審死は事故なのか、殺人なのか? 謎ときと緊迫した心理戦、次々
に繰り出されるいくつもの「事実」。数学者でもあるというこのア
ルゼンチンのミステリー作家に翻弄されて、今夜も眠れない。
はどうぞ。
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●丸腰国家 軍隊を放棄したコスタリカ60年の平和戦略
(扶桑社新書)
著者:足立力也
発行:扶桑社
定価:798円
紛争の絶えない中米でコスタリカが軍隊を放棄して60年が経過し
た。発展途上国でありながら就学率や医者一人当たりの人口など社
会指標は先進国なみという。どうしてこの小国が軍隊を放棄したの
か、その後の歩みは? この国に暮らし、この国を研究対象にして
きた著者が等身大で伝えるコスタリカの人と社会。
●インディアス史 全7冊(岩波文庫)
著者:ラス・カサス
訳者:長南 実 編者:石原保徳
発行:岩波書店
定価:各巻により840~1155円
『インディアスの破壊についての簡潔な報告』の作者でもある著者
(1484~1566)が、その後半生をささげて記した同時代史が本書。
コロンブスの『航海日誌』から読みおこし、キリスト教徒にイン
ディオを「分配」していった征服者の愚、インディオが被った悲
惨、インディオ救済運動とその挫折のプロセスも明らかにする。
●絵本世界の食事[15] ペルーのごはん
文:銀城康子 絵:加藤タカ
発行:(社)農村漁村文化協会
定価:1890円
「世界のごはんを覗いてみよう」という趣旨でつくられた絵本のペ
ルー編。朝・昼・晩とペルー人家族がどんな食事をしているのか、
1週間分の献立がイラストで紹介され興味深い。また気候風土に根
ざした料理からペルーの地形が、移民が伝えた日本や中国、イタリ
ア料理からペルーの歴史がわかる。「食は文化」という言葉が実感
できる一冊。
●古代マヤの暦 予言・天文学・占星術
(アルケミスト双書)
著者:ジェフ・ストレイ
訳者:駒田 曜
発行:創元社
定価:1260円
世界の暦の中で最も複雑といわれるマヤ暦。太陽や月だけでなく、
金星の動きも組み込んだ体系を発展させ、農業や戦争、占星術の予
言にも使われた。点と棒、象形文字を組み合わせた暦を「にわか研
究家」が読み解くのは難しいが、細密画のようなイラストと虹色に
光る表紙のホログラムが美しい。
●添乗員ヒミツの参考書 魅惑のスペイン
(新潮文庫)
著者:紅山雪夫
発行:新潮社
定価:580円
添乗員もこれで勉強している?といわれる超詳細なものしりガイ
ド。現場を歩き回った人でないと書けない情報が、歴史の知識に裏
打ちされて次々に取り出される。これまで何度もスペインへ行った
あなたでも、目からウロコの発見があるだろう。『スペインの古都
と街道』を改題してこのほど文庫本になった。
●タレガの生涯
著者:エミリオ・プジョール
訳者:濱田滋郎
発行: 現代ギター社
定価:2625円
『アルハンブラの思い出』や『アラビア風奇想曲』など美しい曲を
作り、「近代ギター音楽の父」ともいわれるフランシスコ・タレ
ガ。その高弟であり、世界屈指のギター史研究家でもあった著者
が、自らの体験や記憶も織り交ぜて綴った伝記がこれ。スペイン文
化研究の第一人者である訳者の訳文もほのぼのと愛に満ちている。
●むこう岸には
著者:マルタ・カラスコ
訳者:宇野和美
発行:ほるぷ出版
定価:1365円
チリにも、肌の色の違いによる偏見がある。ごく自然にその壁を越
えられるのはこども同士かもしれない。チリの有名イラストレー
ターが、人の営みはどこでもだれでも同じと教えてくれる。希望の
もてる絵本。
●通話
著者: ロベルト・ボラーニョ
訳者:松本健二
発行: 白水社
定価:2310円
著者はチリ生まれの詩人、現代ラテンアメリカ文学の担い手とも言
われたが2003年に50歳でこの世を去った。レトロな趣の装丁に収め
られた14の短編からは、この世代特有の閉塞感をもって哀しい人々
の話が次々に繰り出される。舞台はチリ、メキシコ、米国、スペイ
ンなど。モノローグも、二人語りも、思わずその世界に引きずりこ
まれる作品群だ。
●アルファンウィ
著者:R・S・フェルロシオ
訳者:渡辺マキ
発行:未知谷
定価:2310円
ブリキの風見鶏が屋根から降りてきて、トカゲを捕まえてつついて
壁に五角形に広げてぶら下げた… という話から始まる本書は、ス
ペイン語圏でもっとも権威あるセルバンテス賞を2004年に受賞した
著者の処女作。アルファンウィと名づけられた少年の幻想的な冒険
物語だ。絵本画家スズキコージのモノクロ画が、かえって鮮やかな
色彩のイメージを呼びおこす。
●ルシアナ・Bの緩慢なる死(扶桑社ミステリー)
著者:ギジェルモ・マルティネス
訳者:和泉圭亮
発行:扶桑社
定価:970円
美しく有能だったタイピスト、ルシアナから10年ぶりに電話を受け
た「私」は、ルシアナの近親者が次々に死んでゆくのは彼女の元雇
い主である大作家のせいだと打ち明けられる。果たしてこれらの不
審死は事故なのか、殺人なのか? 謎ときと緊迫した心理戦、次々
に繰り出されるいくつもの「事実」。数学者でもあるというこのア
ルゼンチンのミステリー作家に翻弄されて、今夜も眠れない。